日常生活の中での何気ないシーンで出会った、あるいは、気にかかった文字や語。普段使っているのに本当の意味や語源を知らないでいた言葉など、改めて調べてみようと始めたblogです。

2016年4月9日土曜日

❮襖❯

❮襖❯  ふすま

▶木の格子組みに布・紙などを張り、木枠を周囲に付けた和室用の建具。部屋の仕切りに用いる。襖障子。      【辞林】

日本文化の象徴的なモノです。
齢を重ねると、こうしたものを見るだけで何かしらの風情を感じ、懐かしい思いが湧いてきます。

最近は、生活様式がすっかりアチラのものになり、ドアにとって代わられた感が強いですね。
同時に、日本人の大切なモノが失われていくようで怖い思いにとらわれます。

部屋を訪れるとき、襖の向こうに思いを馳せ、気配を測り、声をかけて良いものか否かを判じる。相手の状況によっては、静かにその場を去っていく…
そうした奥ゆかしい振るまい、「察する」というココロが失われていますな。
若い人だけでなく、大人と言われる世代でも同じ。

相手にお構い無くトントンとノックしてませんか?
返事が無いと、苛立ちませんか?

人心の荒廃をこうしたところに感じてしまうのです。

「モンスター○○○○」などという輩が大手を振って徘徊する世の中、
嫌な渡世になりました。

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