日常生活の中での何気ないシーンで出会った、あるいは、気にかかった文字や語。普段使っているのに本当の意味や語源を知らないでいた言葉など、改めて調べてみようと始めたblogです。

2016年4月5日火曜日

❮九十九❯

❮九十九❯  つくも
▶九十九髪(つくもがみ)の略。
▶水草フトイの古名[和名抄]。
                            【大辞林】


❮九十九髪❯  つくもがみ
▶老女の白髪。また、その老女。

白髪の様子が水草の「つくも」(フトイの古名という)に似ていることから。
九十九を当てるのは、「白」が「百」から一を取り去った字形に由来する。
・出典⇒伊勢物語「百年に一年足らぬつくもがみ」
                       【学研全訳古語辞典】

もう使わない言葉だけれど、以前から気にかかっていた読み方です。
つまりは、白=九十九で色を表現し、つくも草で形状を表しているのですね。

今どきのキラキラネーム的な雰囲気もありますが、似て非なるもの。表現力の違い、洒落ています。

ちなみに、「葛折り」を「九十九折り」と書くこともありますね。
「つづらおり」と読み、いくつにも折れ曲がった山道や坂道の様子を表しますが、こちらも秀逸。

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